前回の記事では、AIが顧客の購買プロセスの中心となりつつある世界的な潮流とインサイト、そしてAIを活用して実際に流入とコンバージョンの成果を上げたGEOの成功事例についてご紹介しました。
そう考えると、こんな悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか!
AIに選ばれるブランドになることが重要だということは理解していますが、では来年はどのような戦略を立てるべきでしょうか?
そこで、今回の第2部では、エレファントカンパニーがまとめたAI時代のGEOの核心概念に加え、2026年を見据えてブランドが実行すべきGEO戦略のロードマップについて解説します。
要点を的確に突いたQ&Aも掲載されていますので、最後までぜひお読みください!
2026年ロードマップ:AIの可視性がマーケティング成果を左右する
AIが検索の中心となった今、ブランドはどのように見せるべきか、そしてどのように「選ばれる」べきか――その答えが、まさにこのGEOロードマップに込められています。
AI時代において、GEOの本質的な概念とは何でしょうか?
GEOとは、結局のところ、AIに自社のブランドをどのように理解・判断させるかという問題です。
要点は以下の通り、4つにまとめることができます。
- ブランド・エンティティ
- ウェブサイトの構造化(オンサイト)
- ナレッジグラフの作成・拡張(オフサイト)
- コンテンツ戦略(オンページ)

結局のところ、GEOとは、オンライン上に散在するブランド情報を一つのエンティティとしてまとめ、AIが理解しやすい形に整理するプロセスです。
SEOが検索結果への「露出」を図るための戦略だったとすれば、GEOはAIに自社ブランドを「回答の中に組み込ませるための戦略」だと言えます。
AIとブランドを結びつける鍵となる言語、CEP
💡カテゴリー・エントリー・ポイント(CEP)
消費者に特定の製品カテゴリーを想起させる「ニーズ」、「状況」、「動機」
購買行動を引き起こす内的・外的「トリガー」
AI時代においてCEPが重要である理由は単純です。人々はもはや製品名ではなく、「今こういう状況だけど、何がおすすめ?」と尋ねるようになり、AIはその状況に最も適したブランドを即座に提案してくれるからです。
つまり、核心となる質問は一つです。「私たちのブランドは、どのような状況で思い浮かぶべきなのか?」
このつながりは、顧客の頭の中だけでなく、AIのナレッジベースにも組み込まれてこそ、実際のレコメンデーションにつながります。また、顧客は複数のチャネルを行き来しながら購入を決定するため、各CEPに適したコンテンツを適切なチャネルに配置することも重要です。
つまり、CEPを明確に定義してこそ、AIがブランドを見つけ出し、一つの対話の中でコンバージョンに至るプロセスを完結させることができるのです。
では、このCEPとは、どのように定義すればよいのでしょうか?以下の7つの質問を使って、CEPを定義してみてください。
- WHY – なぜそのカテゴリーを探すのか?
- WHEN – いつそのカテゴリーについて考えるか?
- WHERE – どこでこのニーズが発生するのか?
- WHILE – 何をしながらその必要性を感じるか?
- WITH/FOR WHOM – 誰と?誰のために?
- WITH/FOR WHAT – どの製品・サービスと組み合わせて?
- HOW (feeling) – どのような感情の状態ですか?
オンサイトは事実であり、オフサイトは証拠である
AI時代においては、オンラインとオフラインの目的を別々に捉え、戦略を再定義する必要があります。
オンサイト(On-site)とは、ウェブサイトやブログのように、ブランドが直接提供する正確な情報が掲載されている場所であり、AIが参照する主要なデータソースです。コンバージョンを目的とした製品情報、機能説明、ガイドなど、構造化された事実情報が中心となります。
オフサイト(Off-site)とは、ニュース、SNS、コミュニティなど、第三者による言及が集まる場であり、ブランドが実際に信頼に値する存在であることを示す証拠としての役割を果たします。つまり、AIに見せるための信頼の証拠を積み上げるチャネルだと考えてください。
つまり、オンサイトが信頼できる事実を提供し、オフサイトがその事実を裏付けることで、AIはブランドをより正確に理解し、引用できるようになります。

コンテンツ戦略と成果のモニタリングが重要だ
AI時代において、コンテンツ戦略と成果のモニタリングはますます重要になっています。前回の記事でご紹介したように、エレファントカンパニーではコンテンツを「AI引用コンテンツ」「転換型コンテンツ」「コアコンテンツ」の3つに分類しており、それぞれのコンテンツで重視する成果指標も異なります。
AI関連コンテンツでは「AIの概要」「AIに関する言及・引用モニタリング」「ブランド検索数の推移」が、コンバージョン型コンテンツでは「AIからの流入トラフィック」「最初の訪問ページ」「コンバージョン率」が、そしてコアコンテンツでは「オーガニックリードのコンバージョン率」や「ドメイン指数の向上」といった長期的な指標が重要になります。
これらの成果を総合的にモニタリングする重要なツールこそがAhrefsであり、ChatGPT・Gemini・Perplexityなどの主要なAIモデルが自社ブランドをどの程度引用しているかまで確認できるため、GEO戦略において不可欠なツールとして活用されています。
ブランドをAIに認識させ、正しく評価してもらう
今後の戦略について、少しは構想がまとまってきましたか?
要約すると、AI時代のGEO戦略は、結局のところ、自社のブランドをAIに「認識させ(Visibility)」、信頼できるブランドとして「認めさせる(Validation)」ことに帰結します。
まず、Visibility、つまり「可視化」とは、ウェブやデジタル資産をAIが読み取りやすい形式で構造化することから始まります。ページ構造を明確に整理し、見出しを論理的に構成し、スキーママークアップを適用することで、AIが各ページの意味を素早く把握できるようにするのです。
次は「Validation」、つまり「認められること」です。AIはブランドを評価する際、外部で誰が、どのように語っているかも併せて確認します。ニュース、インタビュー、ソーシャルメディアの投稿、コミュニティでの言及、レビュー、ウェブ上の記事など、第三者の声が蓄積されるほど、AIはそのブランドをより信頼し、推奨するようになります。結局のところ、外部からの言及はブランドの信頼性を裏付ける証拠となるのです。
要約すると、
Visibility = AIに自社ブランドを発見・理解させるプロセス
Validation = AIに自社ブランドを検証させ、推奨する理由を持たせるプロセス
AI時代のブランドの成果は、この2つの軸をいかにバランスよく構築できるかにかかっています。
Q&A
セミナーでは、これまでの内容を踏まえて疑問点を解消するQ&Aの時間も設けましたが、皆様からの質問が殺到し、すべてにお答えするのは難しいほどでした。会場で最も多く寄せられた質問を通じて、当社のブランドマーケティングの実践的なヒントをぜひ参考にしてください!🔥
Q1. AIの活用目標を転換のみに置くのは正しいでしょうか?
ビジネスに応じて、目的と目標を設定する必要があります。
ブランドの目的によって異なります。認知度の向上を目標とする場合、コンバージョンページを重視するのはかえって非効率的になる可能性があります。しかし、D2CのようにECサイトでのコンバージョンが核心的な目標であるなら、AIがPDP(Product Detail Page、商品詳細ページ)のようなコンバージョンページを参照するように設計するのが適切でしょう。
結局、重要なのは「私たちのビジネスにおいて、AIがどのような役割を果たすべきか」ということです。
Q2. 資料に記載されている流入数やコンバージョン数などの数値の根拠は何ですか?また、AIの引用率を測定できるツールはありますか?
流入やコンバージョンに関するデータはGAで、AIに関するデータはAhrefsなどのマーケティング分析ツールで追跡しています。
流入数やコンバージョン数などの数値はGAで確認しています。また、AIからの流入については、GAに自動分類機能がないため、ドメインやリファラーを手作業で分類して追跡しています。
AI引用率を正確な数値として提供する生データは存在しませんが、Ahrefsのようなモニタリングツールを使えば、引用傾向や競合他社との比較などを確認することができます。現時点では「AI引用率」をリアルタイムで完全に数値化するツールはなく、すべてのプラットフォームがサンプリングに基づく推定データを提供する方式となっています。
Q3. 企業のホームページにあるニュースルームにはどのような効果がありますか?また、コンテンツ作成のコツを教えていただけますか?
ニュースルームはブランドの信頼強化に、コンテンツは顧客の課題解決に注力しています。
ニュースルームはブランドのドメイン権威を高め、AIや検索においてプラスの効果をもたらします。「このブランドは信頼できるか?」という点を強化する役割を果たします。
コンテンツ作成においては、顧客の理解度に合わせた説明が最も重要です。顧客がどのような意図で検索しているのか、どのような問題を解決しようとしているのかに合わせて企画する必要があります。
Q4. AIは通常、英語圏のページを優先して引用するようですが、L社のようなグローバル企業の韓国語ページが、どうして英語圏のページを抑えて引用されることができたのでしょうか?
ページの品質と構造、そしてブランドの信頼性が相まって、このような結果になったのではないかと推測します。
正確なアルゴリズムは不明ですが、韓国のサイトのSEOや構造化の水準が徐々に改善され、ブランドの権威性が高まったことで、AIが韓国のページを選定し始めたものと推測されます。
AIは単なる言語だけでなく、ページの品質・構造・ブランドの信頼度を総合的に評価するからです!
Q5. Ahrefsが提供するクエリを見ると、実際の顧客が尋ねないような内容が多く、疑問に思います。
AIモニタリングツールについては、現時点では傾向を把握するためのツールとして活用することをお勧めします。
私たちも100%同感です。これは現在、すべてのAIモニタリングツールが抱える限界だと思います。現時点では、このツールは実際の顧客からの質問をそのまま表示するものではなく、サンプリングに基づいた傾向を示すツールだとご理解ください。
ですから、絶対値よりも、競合他社との比較やブランドエンティティの露出の変化といった相対的な指標として活用するのが良いでしょう。
Q6. B2Bでも、プランなどの製品販売ページを設けることに意味はあるでしょうか?
AIの学習も重要ですが、顧客体験の向上に役立つ情報であれば必要です。
可能であれば、作成することをお勧めします。
販売ページが直接的な販売につながらなくても、滞在時間の増加、リードの収集、AI学習に活用されるデータの生成など、さまざまな効果が期待できます。
特にB2Bでは、フォームさえあればすぐにビジネスを始めることができます。
Q7. さまざまな戦略を実行した結果、トラフィックは増加しましたが、コンバージョンは依然として横ばいのままです。どのように取り組めばよいでしょうか?
コンテンツの種類とセッションの有効性を確認してください。
- コンテンツタイプ「
」の定義:このコンテンツはアクセス数は多いものの、コンバージョンにはつながっていません。実際の問題を解決するコンバージョン型コンテンツの割合を増やす必要があります。 - セッションの有効性
トラフィック全体ではなく、離脱を除いた有意義なセッションだけを個別に分析してみると、コンバージョンが阻害されているポイントが明確に浮かび上がります。
これからは、AIの「回答」となるブランドへ!
シャッター音が絶え間なく響いていた今回のセミナー。多くの方から「まさに必要な話だった」というフィードバックをいただくほど、高い集中力と満足度が維持されました。
AIが検索の出発点となった今、「ブランドはAIにどう映り、どう選ばれるべきか」という問いに対し、誰もが真剣に考えを巡らせていることを改めて実感しました。
そして結論は明らかです。AI時代において、ブランドは「検索結果」ではなく「AIの回答」そのものにならなければならないということです。そのため、GEO戦略はもはや選択肢ではなく必須となり、何よりも、ブランドごとに必要な具体的なGEO戦略はすべて異なる可能性があるという点こそが重要です。
エレファントカンパニーは、各ブランドの業界・製品・顧客の背景に合わせたGEOロードマップを設計します。ウェブサイトの構造見直しからコンテンツ戦略、AIを活用した検索エンジン最適化に至るまで、実際のデータに基づいて共に構築いたします。
この混迷の時代において、AIの急速な発展に流されることなく、自ら変化を主導していきたいのであれば、今こそ重要な転換点です。
GEO戦略が必要でしたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。🚀






