ウェブサイトのアクセス数が減ったなら?「これ」を確認してみてください

7~10分

原因不明のトラフィック減少ほど、マーケターを悩ませるものがあるでしょうか?着実なインバウンドリードの獲得が成長の原動力であるB2B企業において、トラフィックが減少する状況は、ビジネスに直接的な打撃を与えることもあります。

エレファントカンパニーのクライアント企業も、さまざまな形でトラフィックの減少を経験することがあります。技術的な設定ミスによる急激な落ち込みから、コンテンツ戦略の問題や外部検索環境の変化による緩やかな減少まで、さまざまな原因で主要ページのトラフィックが減少する状況を目の当たりにしてきました。

さらに、2024年からは新たな要因も加わりました。AI検索エンジンの普及に伴う「ゼロクリック」現象が深刻化し、従来のSEO戦略だけでは、もはや持続可能なトラフィックを確保することが難しくなったのです。

さまざまな顧客事例を分析し、トラフィックの減少に対応するためのチェックリストを作成しました。多くの企業が同様の悩みを抱えていると思われるため、ここで共有させていただきます。

トラフィックが減少した際に必ず確認すべき5つの重要なチェックリストを活用し、技術的な診断からAI検索時代に適した新たな対応戦略まで、体系的に確認・解決しましょう!

ウェブサイトのトラフィックが減少しているなら、まずはこの5つの点を確認してください

トラフィックの減少は、単一の原因ではなく、複数の要因が複合的に作用しているケースが多く見られます。技術的な問題からコンテンツ戦略、外部の検索環境の変化に至るまで、以下の5つの項目を順に確認し、解決の糸口を見つけてみてください!

1. ここ2週間以内にページを編集しましたか?

変更内容が検索結果に反映されるまでには時間がかかります。

まず確認すべきことは、最近ウェブサイトのコンテンツを修正したかどうかです。

GoogleやNaverといった検索エンジンは、クローラー(bot)を通じてオンライン上のウェブサイトのコンテンツを収集し、各ページごとに「インデックス」を作成して、検索結果に活用できるよう保存しています。この際、クローラーは当サイトの変更をリアルタイムで検知するのではなく、一定の間隔で訪問してコンテンツをクロールしていきます。

検索結果に当社のウェブサイトを表示するためのプロセス:クローラー → ウェブサイトへのアクセス → インデックス作成 → ユーザーが検索結果を確認


そのため、ウェブサイトのコンテンツに変更が加わっても、それが検索結果に反映されるまでには一定の時間がかかります。コンテンツのタイトルやURL、内容が以前のものから大きく変わった場合、ユーザーの検索行動にも影響を与え、検索での露出やクリック数が減少する可能性があります。

2. ウェブサイトに技術的な問題はありますか?

技術的な不具合があるウェブサイトは、検索結果での露出が減ります。

コンテンツ自体に変更がなければ、次はウェブサイト全体の設定を確認する番です。

ウェブサイトが検索エンジンのクローラーのアクセスをブロックしていないか、サイトの表示速度が遅すぎないか、モバイル端末で正常に動作するかなど、技術的な問題を確認してください。技術的な要素の設定に問題があると、検索エンジンはウェブサイトの品質が低いと判断し、トラフィックが減少する可能性があります。

技術的な要素を確認する際は、検索エンジンが当社のウェブサイトをクロールしてインデックスを作成するプロセスを逆方向にたどって確認します。

① ページは正しく「インデックス」されていますか?

検索エンジンは、当社のウェブサイトのページを検索結果に含めるために「インデックス」を作成するとお伝えしました。もし重要なページが適切にインデックスされず、不要なページがインデックスされてしまうと、サイト全体の品質に悪影響を及ぼし、検索での露出やトラフィックに直接的な打撃を与える可能性があります。

🛠️インデックスの生成が正常に行われているか確認する

1. インデックス登録されたページの推移を確認してください。
インデックス登録されたページ数が急激に減少している場合は、危険信号です。技術的な設定を全体的に確認する必要があります。

インデックス登録数の推移例 – 正常なウェブサイトでは、インデックス登録数は追加されたページ数に応じて増加します。


2. インデックス登録されるべきページのうち、未登録のものがないか確認してください。
のSearch Console > インデックス > ページ メニューで、重要なページの中に未登録のものがないか、またその原因を特定します。

Search Console > インデックス > ページ メニューで、ページのインデックスが作成されない理由を確認する


3. インデックス化すべきでないページが表示されていないか確認してください。
コンテンツのないページ、ログインしないと閲覧できないページ、個人情報に関連するページは、クロールやインデックス作成の対象外となるよう除外してください。


② 検索エンジンは当社のウェブサイトを適切に「クロール」していますか?

もし特定のページのインデックスが作成されていない場合は、クロールが正常に行われているか確認する必要があります。クロールがウェブサイトのコンテンツを収集して初めて、インデックスが作成されるからです。

クロールとは、検索エンジンのロボット(クローラー)がウェブサイトを訪問し、どのようなページがあるかを収集するプロセスです。クローラーが当サイトにアクセスできなかったり、重要なページを発見できなかったりすれば、当然ながらインデックス登録も検索表示も行われません。

🛠️クロールが正常に行われているか確認する

1. robots.txt ファイルの確認
robots.txtは、クローラーに対して「このページはクロールしないでください」と伝える指示です。重要なページやサイト全体のクロールを誤ってブロックしていないか、確認してみてください。
(User-agent: * 以下に Disallow: / と書かれている場合は、サイト全体がブロックされていることを意味します!)

2. sitemap.xml ファイルの確認
サイトマップは、クローラーに対して「当サイトにはこのようなページがあります」と伝える地図のようなものです。サイトマップが最新の状態に適切に作成されているか、そしてSearch Consoleに正常に送信されているかを確認してください。

3. ページの内容が正しく表示されているか確認してください。
サイトの読み込み速度が遅すぎる場合や、モバイルで内容が正しく表示されない場合、クローラーはサイトの内容を収集できません(クローラーは主にモバイル表示を確認します)。さらに、質の低いページが多いほど、検索エンジンはサイト全体を信頼しなくなります。

4. クロール予算(Crawl Budget)を確認してください。
検索エンジンのクローラーは、私たちのウェブサイトだけでなく、インターネット上のすべてのウェブサイトをクロールするのに忙しくしています。エラーページや重複ページが多いと、クローラーは重要なページを十分に巡回できなくなってしまいます。


3. 特定のキーワードやページのトラフィックだけが特に減少しましたか?

むしろ、トラフィック全体の減少よりも深刻な事態になるかもしれません。

トラフィック全体が減少するのではなく、特定のページや特定のキーワードからの流入が減る場合もあります。ビジネスにとって重要なキーワードからの流入が減った場合、単なるトラフィックの減少よりも深刻な事態になりかねません。

🛠️ Google Search Consoleでキーワードごとの成果の変化を確認する

1. Google Search Console > パフォーマンス メニューで期間比較を設定します。
トラフィックが減少し始めた時点を基準に期間比較を設定します。

2. トラフィックの減少をもたらしたキーワードの確認
の「検索語数」タブで、インプレッション数とクリック数が大幅に減少したキーワードを確認します。

3. キーワードの成果を生み出すコンテンツのパフォーマンスを確認する
各キーワードの成果を生み出すコンテンツについて、検索結果(SERP)での順位に変動がないか確認します。

Google Search Consoleで、検索キーワードの表示状況や流入実績を期間ごとに比較してみてください。


① キーワードの検索数自体が減少しましたか?

上位表示されているキーワードは維持しているにもかかわらず、流入が減っている場合は、そのキーワードの検索数自体が減少している可能性があります。

当社のコンテンツやサイトの問題ではなく、キーワード自体の人気が下がったのです。特に季節性のキーワードや一時的なトレンドに乗ったキーワードは、時期が過ぎると自然と検索数が減少します。

🛠️特定のキーワードの検索ボリュームを確認する

Google TrendsNAVERデータラボリスニングマインドなどのツールを活用して、そのキーワードの過去の検索数の推移を確認してください。

トレンド系のキーワードだから下降傾向に入ったのか、それとも季節性のキーワードだから次のシーズンを待てばいいのか、判断できるでしょう。

☝️私たちが先行して獲得しているキーワードへの関心が、すっかり低下してしまったとしたら?

新たな流入キーワードを発掘するマーケティング戦略が求められる時期です。

キーワード戦略の策定方法について知りたい方は、「B2Bマーケティングのためのキーワード戦略5ステップ」の記事をご参照ください。実務ですぐに活用できるキーワードファネルのテンプレートもダウンロードできます。


② 競合コンテンツが上位に表示されるようになりましたか?

検索数は変わらないのに、当サイトの表示回数やクリック数だけが減少した場合は、競合コンテンツが台頭してきたと見なすことができます。新しいコンテンツが上位を占めたか、既存の競合相手がより質の高いコンテンツで上位表示を獲得したのでしょう。

☝️ 見逃せない重要なキーワードなのに、競合に負けてしまったら?

1. 検索結果の上位に表示されている競合コンテンツを徹底的に分析してください。
どのような情報が含まれているか、どのような構成になっているか、読者のどのような疑問に答えているかを確認します。

2. 既存のコンテンツを更新するか、新しいコンテンツを企画してください。
競合コンテンツが見落としている情報を追加したり、より最新のデータや深い洞察を盛り込んだ、差別化されたコンテンツを公開します。


4. 最近、Googleのアルゴリズムの更新はありましたか?

Googleは、質の高いコンテンツを上位に表示させるためにアルゴリズムの更新を行っています。

Googleの検索結果で上位表示を実現するアルゴリズムは、頻繁に更新されています。ユーザーにとって有益な高品質なコンテンツをより多く表示する方向へと進化しています。

このアップデートにより、これまで上位に表示されていたコンテンツの順位が下がる、あるいはトラフィックが急減するといった現象が発生する可能性があります。アップデート内容を確認し、自社のコンテンツに影響を与えそうな変更点があれば、それを参考に適切な対応を講じることができます。

💡参考リンク


しかし、先ほど述べたように、アルゴリズムの更新は「随時」行われています。更新のたびに個別に対応するよりも、長期的な視点に立ち、ユーザー中心の高品質なコンテンツを作り続けていくことが、最も効率的な方法です。

5. AI検索の時代に対応できていますか?

ChatGPTやPerplexityが普及するにつれ、検索環境は根本的に変わりつつあります。

先ほど確認した4つの項目に特に問題がないにもかかわらず、トラフィックが減少しましたか?もしかすると、トラフィックの減少は主に情報系のコンテンツで発生しているのではないでしょうか?もしそうであれば、検索環境の根本的な変化によるものではないか、疑ってみる必要があります。

2024年12月にコンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニーが発表した資料によると、検索によるトラフィックが25%減少したとのことです。 Googleの「AI Overviews」や「Perplexity」といったAI検索エンジンが普及するにつれ、こうした「ゼロクリック」現象が深刻化しています。AI検索エンジンでは、質問に対する答えをすぐに要約して表示してくれるため、わざわざ特定のリンクをクリックする必要がなくなってしまうのです。

こうした変化により、ユーザーに必要な情報を提供して流入を生み出していた「流入型コンテンツ」のトラフィック成果が、瞬く間に失われつつあります。これまで単に情報を羅列する流入型コンテンツを中心にトラフィックを創出してきましたが、今やAI時代にふさわしい新たな戦略が求められています。

✅ AI時代においても成果を生み出すコンテンツ戦略3選

1. 流入型コンテンツ → AIによる引用を狙った「認知型コンテンツ」の作成
もはや単なる情報提供型のコンテンツでは、ウェブサイトへの流入を生み出すことはできません。そのため、単に流入を増やすのではなく、AIに引用されることで自社ブランドの認知度を高めることを目的とすべきです。

AIが好むコンテンツは、特定のテーマを深く、かつ包括的に扱ったものです。豊富なデータ、専門家の知見、明確な構成を備えた「総まとめ型」のコンテンツは、AIが信頼できる情報源として引用する可能性が高いです。

2. 流入まで生み出せる、深みのある転換型・コア型コンテンツを配信する
転換型コンテンツもコア型コンテンツも、認知型コンテンツとは異なり、具体的な問題状況に対する解決策や、なかなか見つけることができないような洞察を扱っているため、AIに引用されれば、実際の流入につながる可能性が高くなります。

  • コンバージョン型コンテンツ:顧客事例、サービス比較、問題解決ガイドなど、見込み客が問題に直面した際に解決策を提示するもの
  • コアコンテンツ:当社の哲学 、ビジョン、洞察を提示する思想的リーダーシップコンテンツ(例:代表インタビュー、業界トレンドレポート)

💡 企業の信頼性を高める「コアコンテンツとは具体的にどのようなものか、詳しく知りたいですか?

今、私たちの企業に「コアコンテンツ」が必要な理由 コンテンツをぜひご覧ください!


3. GEO(生成型エンジン最適化)を活用し、AI検索結果に引用されるようにする
AI検索エンジンに引用されるためには、コンテンツ戦略だけでなく、AI検索エンジンが自社のコンテンツをより深く理解し、活用できるようにするための技術的な作業が必要です。

GoogleやNaverのような検索エンジンで上位表示されるためにSEO対策が必要なのと似ています。構造化データ(スキーママークアップ)を適用したり、ブランド検索結果を体系的に管理したりするなど、GEO最適化作業を通じて、自社のウェブサイトもAI検索結果に反映されるようにすることができます。

💡 私たちのサイトもChatGPTやPerplexityに引用される可能性はあるでしょうか?

GEO自己診断チェックリストAI検索の時代に一歩先んじて備えましょう!


5つのチェックリストでも解決しない場合は?当社のウェブサイトに最適なソリューションをご提案いたします

ここまで、ウェブサイトのトラフィックが減少した際に確認すべき5つの重要なチェックリストについて見てきました。

実際、トラフィック減少の原因は、多くの場合、様々な問題が複雑に絡み合っているものです。技術的な問題からコンテンツ戦略、外部環境の変化に至るまで、全体的な視点からサイトを診断する必要があります。 特にAI検索が日常となった現在、GEO最適化を考慮したマーケティング戦略の策定が先行してこそ、持続可能な成果を生み出すことができるのです。

エレファントカンパニーは、B2Bビジネスを最も熟知したコンテンツグロースグループです。単なるSEOにとどまらず、AI時代に適したGEO(生成型エンジン最適化)戦略まで考慮し、変化する検索環境の中でも着実にインバウンドリードを生み出し、ビジネスの成果へと結びつけます。

当社のウェブサイトの真の問題点や、今すぐ取るべき最初のアクションを把握したい場合は、無料のウェブサイト診断をご利用ください。AI時代においても成長を実現する、オーダーメイドのロードマップをご提案いたします。

キム・ミンジュ

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